ニョジョール(9日目)

2000年7月20日
 朝、ゆっくりと起床。朝食を取る。ほんのわずかなリゾート気分ももうお別れ。荷物をまとめてホテルを後にする。下が泊まった部屋です。なかなかおしゃれでしょ。でも、日本のホテルと違うのは水がしょっぱいのとシーツが茶色いこと。
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 歩いて次の目的地ニョジョールに行こうとしたらちょうどホテルに冷蔵庫を馬車(シャレット)運んできた子供たちに会う。早速値段交渉。セネガルの子供は実にたくましい。とんでもない値段を吹っかけてくる。20分以上ねばったろうか。なんとか、折り合いがつき出発。しかし、セネガルにきて思うのは、やたら値段の交渉に時間がかかる。粘ってもせいぜい100円か200円くらいしか変わらなくて僕などはこんな暑いところであーだこうだしたくないので、ちょっとセネガル人に負けてしまうのだが、アフリカに住んでいる友人たちはその辺が違う。どんなことをしても、ちゃんとした相場になるまで粘るんだからえらい。この馬車は日本円で200円くらいだったかな。
 ホテルから、一番近くの街まで子供たちの馬車に連れて行ってもらいそこからまた別の馬車をチャーターすることになった。地元の人にお茶をもらいながらしばらく待っていたがなかなか、馬車がやってこない。50分くらいたってようやく馬車がきた。今度もちびっこが馬を引いてくれるらしい。
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 途中、川があったので渡り舟に乗せてもらう。僕らもオールを握らせてもらう。ボート部の我々はとっても燃えてしまった。久しぶりに乗った手漕ぎ舟はとても楽しかった。
 いろいろ苦労してようやく目的地ニョジョールに到着。ホテルからは5~6kmくらいあったろうか。ニョジョールには僕らの友人の協力隊仲間が赴任しているので訪れることになったのだ。
 その友達は、我々をお昼も食べずに待っていてくれた。我々は途中の街でしばらく馬車を待っていたから、ニョジョールに到着するのがとても遅くなってしまったのだ。
お昼は、ヤッサを出前してもらって食べる。やはりいつものようにご飯に煮物がのっているものなので日本人にも抵抗は少ない。
 みんなで、お昼寝をしたあと、みんなで街を探検し、ニョジョールの協力隊員アッシュくんこと伊東君がお勧めのきれいな景色のスポットへいくことに。最初のうちは私はみんなと同じく元気に歩いていたのだが、だいぶ旅行の疲れが出てきたようで歩くのがだるくなってきた。それに、ダカールで買ったサンダルが合わなくなってきて靴づれがひどく足がかなり痛い。でも、なんとかみんなについてあるいた。
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 セネガルに着てからやしの木のようないわゆる南の島に生えている木を見たことがなかったのだが、このニョジョールにはやしの木が生えていた(写真上)。ゆったりとした時間のながれとやしの木でゆったりとした気分になりました。
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 ふと、街の広場にいくと派手な衣服をまとった女性たちが大勢集まっていました。聞くと、月に1,2度開かれる町の女性のさまざまな問題を話し合う会合なのだそうです。
歩くこと、10分少々で「きれいな景色のところ」についた。ここは、川と川が合流する地点でマングローブが生い茂っている。雄大な眺めできれいだった!しかし、僕は疲れ果てていたので景色がきれいということよりも目的地に着いて休めることが何よりうれしかった。
 
 しばらく、景色を見た後、街にもどる。上の写真は羊が2匹塀の上に乗って追いかけっこをしている様子である。
 夜は、セネガル料理の魚と野菜の煮物にパンだった。夕食後、アタイヤをやった。アタイヤとは、セネガルのお茶である。おちゃっぱはどうも紅茶らしい。それを炭火を起こしてホーロー製の小さなやかんに湯を沸かし砂糖をたっぷりいれて、飲むのである。ポイントになるのはお茶をあわ立てることである。写真下で源さんがやっているのはお茶の泡立てである。
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セネガル人はこの泡立てがうまいのである。小さなコップに入れてアタイヤを飲むのだが、こコップを2つ使って高いところからアタイヤをそそいで泡立てをするのだが、なれていないとすぐこぼれてしまう。それをセネ人は手品のように上からきれいにアタイヤを注いでしまう。よく昼下がりにセネガルで見られる景色である。
さて、アタイヤは3杯飲むことになっている。セネガルで言われているアタイヤの3杯をあらわしている詩がある。「1杯目のアタイヤは恋のように甘い。2杯目のアタイヤは人生のように苦い。3杯目のアタイヤは死のようにやさしい」というものである。気候の厳しいところで暮らしているセネガル人は人生をつらいものととらえ、そのため死はやさしいものととらえているようである。私は死がやさしいというのを聞いてなんかへんだなあと思った。日本人だったらそんな風には考えないですからね。
アタイヤをしながら、アッシュ君がギターを持ち出してギターの弾き語りをはじめた。
先ほどのアタイヤの詩も音をつけ歌いながらアタイヤを飲んだ。こうしてゆったりとニョジョールの夜はふけていった。 9-7.jpg

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